全てがスペクタクル!ヨーロッパNO1 テーマパーク Puy du Fouがすごすぎる

フランスのテーマパークといえばパリのディズニーランド?

いえいえ、実はフランスにはヨーロッパNo.1との呼び声高いテーマパークがあるんです。

2018年のTripadvisor「ヨーロッパのベスト・アミューズメントパーク」で1位に選ばれたPuy du Fouをご紹介します。

目次

ヨーロッパNo.1テーマパーク Puy du Fou

Puy du Fou はパリから南西に380kmのところにあるフランス第2位のテーマパークです。

近くにはナントやアンジェといった街があり、ワインや古城巡りで有名なロワール地方にあります。

公式ページによると、パリからTGVに1時間半乗ってアンジェまで行き、そこからシャトルバスで行けるようです。車だとパリから3時間半かかるので、できれば1泊か2泊することがおすすめです。

なお、アンジェからも車で1時間かかり、はっきり言って周囲に何にもないド田舎にあるテーマパークなのです。

そんなPuy du Fouですが、2017年の入場者数は226万人で、1486万人のパリのディズニーランドについでフランス第2位。

ディズニーランドに比べると人気が無いように思えますが、2018年のTripadvisor「ヨーロッパのベスト・アミューズメントパーク」では堂々の1位になっておりヨーロッパで一番人気のテーマパークなのです。(なお、ディズニーランドは4位です)

さらに、世界のベスト・アミューズメントパークの3位も選ばれています。

同賞の1位がユニバーサルスタジオ系のUniversal Island of Adventure(アメリカ・オーランド)、2位がディズー系のMagic Kingdom Park(同)であることを考えると、Puy du Fouがどれほど人気かがわかると思います。

テーマはフランスの歴史

さて、Puy du Fouの最大の特徴はフランスの歴史をテーマにしているということ。

元々1978年にテーマパークの名前になっているPuy du Fouという中世の古城で、10世紀の農民の生活をテーマにした演劇をボランティアたちが上演したのが始りなのだとか。

そこから現在は古代ローマ時代から20世紀の第一次世界大戦までを再現した一大テーマパークとなっています。

遊園地なのに乗り物系アトラクションが一切ない

さて、うんちくはこのぐらいにして、早速どんなテーマパークかご紹介していきます。

まず、Puy du Fouに実際に行ってびっくりしたことは、いわゆるジェットコースターといった乗り物系のアトラクションが一切ないのです。

その代わりに、アトラクションの中心は「ショー」です。

というか、19個あるアトラクションのうち12が「ショー」、残り7が歩いたり遊んだりと自分の足で進むアトラクションです。

園内唯一の乗り物がこちら。

乗り物というより、園内を移動するためのバスなので、乗り物系アトラクションは全くないといってもよいでしょう。

おススメのアトラクション

さて、おススメのアトラクションです。

私たちは8月の週末にPuy du Fouに行きましたが、それなりに人もたくさんいて混んでいたと思います。

ただ、朝9時半から20時半まで滞在して、9個回ることができました。

どのショーも一回あたりの収容人数が多いので、15分ぐらい前に行けば大体見ることができました。

ただ、過去の口コミを見ると人によっては10分前に行って人数制限で入ることができなかった、という人もいるので、絶対に見たいショーは早めに行くことをおススメします。

さて、どのショーも度肝を抜かれるものばかりだったのですが、その中でも特に印象に残っているものをご紹介します。

Les Vikings

Les Vikingsは中世を舞台としたヴァイキングがテーマのショーです。

ストーリーはいたって単純で平和な水辺の村が、突如としてヴァイキングに襲われるというストーリー。

一番最初に見たショーだったのですが、チャンバラ要素だけでなく、驚きの仕掛けあり、ド派手な火薬アクションありと度肝を抜かれました。

30分弱のショーですが、子どもとあんぐり口を開けて見入ってしましました。

Le Signe du Triomphe

こちらは古代ローマをテーマとしたショーです。

コロッセオ風の劇場が本物そっくりで、客席に座ると当時の「ローマ市民」になった気分がします。

ショーの内容も、古代ローマと支配下にあったガリア人(古代のフランス人)が戦車競走をするというお話。

4頭立ての戦車が円形競技場の中をトップスピードで駆け抜けていきます。4頭が足並みをそろえてカーブをすごい勢いで回っていくのは圧巻です。

21世紀の現代において、古代ローマの戦車競走が見られるのは世界でもPuy du Fouだけじゃないでしょうか。

ちなみにストーリーもフランス語がわからなくても、わかりやすく演出されているので、何となくわかるのでご安心を。

Le Bal des Oiseax Fantômes

こちらは「鳥」をテーマにしたショー。

まずこのショーが特徴的なのは、開演前に「安全上の観点から飲み物も食べ物も禁止」というアナウンスが流れることです。

他のショーも動物が登場するものは大体このアナウンスが流れるのですが、このショーはひときわ食べ物NGな理由があります。

それは鳥は鳥でもフクロウや鷲、鷹といった「猛禽類」が主役なのです。

実は鳥のショーと聞いて、まず思い浮かんだのは東京ディズニーランドの「魅惑のチキランド」のようなかわいらしい鳥のショーだったのです。

でもいざこのショーが始まると、出てくる鳥がみんなイカツイ(笑)

そして、ビュンビュン頭のうえを飛んでいきます。

ストーリーも美しく、魔法の力を持つ女性と鳥の物語。

美しい音楽に合わせて、悠然と舞う鳥たちが神々しく見えてきます。

まったく期待せず、時間つなぎぐらいのつもりで観たのですが、あまりのすばらしさに感動してしまいました。

一生分の猛禽類が観られる大満足のショーです(笑)

Le Dernier Panache


ナポレオン1世の後の時代の近代フランスの海軍将校の物語。

自由のために戦っていたのが、いつの間にか新政府から敵視され・・・という上記3つのショーと比べるとストーリーが込み入っている内容でした。

時代的にはちょうどビクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」の近代フランスの時代でしょうか。

個人的には好きな時代なので、衣装や舞台の雰囲気を観るのも楽しかったです。

なお、こちらのショーは上記3つと異なり、屋内にありシアターのような作りになっているのですが、さすがはPuy du Fouです。

2018年に新しくオープンしたということもあり、最新のテクノロジーを駆使した驚きの仕掛けで非常に上質なエンターテイメントでした。

今回ご紹介でいなかったアトラクションやショーも何かしら驚きのしかけや演出があり、一日中最高のスペクタクルを楽しむことができました。

子どもに全くこびてない、でも子どもも楽しい

さて、大人は大満足のPuy du Fouですが、実は子どもむけのアトラクションは、よく公園にある遊具や水遊び場、迷路ぐらいしかありません・・・。

一応、園内には動物がいたりして子どもも楽しめるものの、それだけ・・・。

ショーの内容もわかりやすいストーリーで誰でも楽しめるように演出はあるものの、決して子ども向けに作っているわけでもありません。

でも良いものは子どもも大人も面白い

それぞれの時代の雰囲気を忠実に再現し、ほとんどのものが映像や人形ではなく生身の人間が演じることでまるで昔にタイムスリップしたような感覚になる。

そんな最高のエンターテイメントを貫くことで、大人から子どもまで楽しめるヨーロッパNO1にふさわしいテーマパークでした。