パリで電車が見られる公園、モンスーリ公園は子どもも大人も楽しい

お子さんと美術館、博物館見学に行ってもあまり盛り上がらない!という方は、パリの公園巡りはいかがでしょうか?

今回は14区にある電車も見られて、ナポレオン3世時代の優雅なパリの雰囲気も楽しめる、モンスーリ公園をご紹介します。

目次

パリ14区のモンスーリ公園

8月になりますます人が減ってしまったパリ。

年長と小4の男子二人と家にこもっていてもつまらないので、少し遠征して遠くの公園に行ってみました。

やってきたのは、パリ14区のモンスーリ公園。

パリ14区のモンスーリ公園。15ヘクタールの園内にはきれいな芝を大きな木が植わっている。

なんでも、ナポレオン3世の時代に現在のパリを作った建築家オスマン男爵がパリ市民に憩いの場としてブローニュの森、ヴァンセンヌの森、ビットショーモン公園とともに作った公園なのだそうです。

公園のデザインもブローニュの森とヴァンセンヌの森と同じチームだそうで、公園内の彫刻やカフェなどの建物もなんだか第二帝政時代の雰囲気漂う何とも品の良い公園。

正直モンスーリ公園のことを全く知りませんでしたが、こう聞くとなんだか高尚な高遠な気がしてきます。

起伏豊かな環境の変化に富む公園

それでは実際に公園内の様子をご紹介します。

まず、特徴的なのは地形です。

元々採石場と墓地だったそうで、少し小高い丘や谷があったりと公園内の高低差が大きく、パリ市内にありながら起伏の多い公園でした。

実は現在カタコンベにある人骨の一部はここにあったのだとか。でも今はそんなくらい雰囲気は全く感じず静かで平和な公園にです。

なだらかな坂の芝生の木陰には、パリに残っているバリ市民が夏の涼を取りに来ていました。

また地形を生かして小さな滝や小川、そしてそれが流れ込む大きな池があります。

池の周りにはカモやガチョウなどのおなじみの鳥のほか、日本では見たことのない水鳥、それから大型のサギもいました。

この他にも魚やカメやトンボなど子どもたちの大好きな生き物が沢山見つかり、一日いても生き物好きな子どもたちは飽きなそうです。

歩道を歩く黒いガチョウが人気者

公園内を走るB線が見られる

公園の真ん中を走りB線。公園の林の間を縫って走る。

また、この公園の非常に特徴的なポイントは15hもある公園内の真ん中を鉄道 B線が分断するように走っていること。

しかも公園内にいくつか陸橋が走っているので、公園の散策のついでに電車も見れちゃいます。

これは鉄成分多めの男の子にはたまりませんね。

子どもの遊具のすぐ近くにある陸橋は駅の真上にあるので、電車が駅に入ってくるところもバッチリ見られます。

子どもの遊び場やカフェも充実

さて広々とした公園内には鉄道を挟んで東側と西側それぞれに広々とした遊び場があります。

まずは大きな池のある東側の遊び場。

まずは5歳から小学生ぐらいが遊べる遊具と小さい子向けの砂場の遊具があります。

そのすぐ近くにはフランス人の子どもが大好きなカルーゼル。こちらは1回1.5€、4回4€という値段です。

また遊具の近くには家族で楽しめる素敵なレストランのほか、軽食やアイスが買えるカフェもありました。

公園内のレストラン。地元の人たちが夏のランチを楽しみに来ていた。この他にもクレープやアイスを食べられるカフェがある。

池を回り込むようにして歩くと、こちらもフランス人にお馴染みに人形劇専用劇場ギニョールも。

残念ながらこの日はやっていないようでしたが、子どもが大好きな要素がきちんとそろっています。

またこの他にポニー乗り場もありました。有料ですが、ぐるっとのんびり池の周りを一周してくれるので、幼稚園ぐらいの子どもたちに大人気です。

トイレも劇場とカフェの間にあり、子ども用の個室も1室。

子どもの急なトイレコールに慌てず、子どもも大人もゆっくり遊べる環境が整っていて一日公園にいてもストレスがありません。

続いて、広い芝生がある西側にはこれまた立派な遊具が。

広い砂場では学童のSortiの子どもたちが裸足になって遊んでいました。

また、この公園のオリジナルはコンクリートでできた石の山。

形状から行って、ミニカーやラジコンカー用のコースの様にも見えますが、小さい子供から大きな子供まで石のやわによじ登って、山肌の細い道をたどってぐるぐる歩いていました。

陸橋は幼稚園生ぐらいならくぐり抜けることもでき、何度も出たり入ったりと子どもたちが楽しそうです。

この遊具のすぐそばには前述の電車見学ポイントもあるので、遊具と電車見物をセットでしたら、子どもが喜びそうですね。

周辺の環境も良好

さて、14区の中でも端っこにあるモンスーリ公園ですが、治安など周辺の環境はどうなのでしょうか?

公園の前にはパリ国際大学という大きな大学があるせいか、周辺も閑静な住宅街という印象で、全く怖い感じを受けませんでした。

また、公園の西側にはかつて画家たちが暮らしたアトリエが残っているそうで、雰囲気の良い建物が残っているようでした。

また我が家の場合、トラムで行ったこともあり、駅を降りたらすぐに公園の入り口でした。

公園内にも軽食や飲み物を買える売店もありますが、もし不安でも街歩きをしなくても公園を楽しめます。

パパ抜きの母子連れで遊びに行くのに全く問題がありませんでした。

 

というわけでパリ14区のモンスーリ公園、全く予備知識を持たずに行きましたが、パリが一番華やかかだった時代の雰囲気と子どもが大好きな鉄道、生き物観察、と大人も子どもも楽しめる要素満点の素晴らしい公園でした。

もし機会があったら、14区まで足を延ばし、パリの新しい面を親子で発見してみてはいかがでしょうか?