まさかあのスポーツまで!?パリ発家族向けスポーツイベント・FAMILLATHONが面白い♪
FAMILLATHONとはフランス、パリを中心に開催されている「家族でスポーツを楽しもう!」というイベントです。今回友人に誘われて参加したFAMILLATHONが思いのほか面白かったのでご紹介します♪
FAMILLATHONとは?
FAMILLATHONは2005年にパリで母親たちによって立ち上げられたイベントです。第1回目は今回私たちが参加したChamp de Mars公園で開催されたようです。FAMIMALLATHONの目的は「家族でスポーツを楽しみこと」。家族でスポーツに親しむこと共に、障害などの条件にかかわらずスポーツを楽しめる環境を創ることを目指しています。FAMIMALLATHON自体は入場無料で様々なスポーツ団体のブースが出典されていて、実際にそのスポーツをやってみることができます。中には初めて見るスポーツやスポーツというよりゲームに近いものもあり、小さい子供から小学校高学年ぐらいまで楽しめるイベントです。
まさか!あのスポーツまで!?
QUIDDICH(クイディッチ)
今回参加して一番驚いたのは、QUIDDICHというスポーツ。ん??どこかで聞いたことあるぞ?という人もいるのではないでしょうか。そうです。あの「ハリー・ポッター」に登場する魔法会のスポーツです(笑)でもほうきに乗って空飛べないし、どうするのかい?と思っていたら、ほうきに見立てた棒にまたがって走るようです。心なしか、説明し得てくれるお兄さん、お姉さんも魔法界にいそうなミステリアスな雰囲気。そういえば小説の中にも魔法学校のフランス校がありましたよね。
肝心のゲームはというと、ちゃんと、ゴールの輪っかも3つ用意されています。ルールはフランス語で今ひとつわかりませんでしたが、ハンドボールぐらいのボールを手にもって、輪っかに投げ入れたらポイントになるようです。足も使って良いみたいで、ハンドボールとサッカーとバスケがごっちゃになったような感じでしょうか。意外とこれありかも!?バスケットコートぐらいの面積でできるので、体育館でやっても楽しそうです。
PETANQUE(ペタンク)
こちらはフランスの国民的スポーツ、ペタンクのブースです。ペタンクはフランスで言うところのゲートボールでどちらかというとご老人のスポーツです。世界大会もあるらしいです。
ルールは簡単でマーカーになるオレンジの小さい玉に3つの鉄球を一番近くに寄せた人が勝ちというゲームです。ところが、実際にやってみると、「いかに近づけるか」だけではないく「いかに相手の邪魔をするか」だとか、3つの鉄球を玉突きしてマーカーに寄せるか、といった頭脳プレーの面も強く、それがお年寄りに人気なんだそうです。そういえばゲートボールも戦略的なスポーツだといわれています。そんなところもフランスのゲートボールと言われるゆえんかもしれませんね。
手こぎ自転車
こちらは足に障害がある人用の手こぎ自転車の試乗ブース。私たちはやりませんでしたが、このほかにも車いすサッカーのブースもありました。FAMIMALLATHONでは福祉団体なども出展して、障碍者のスポーツを子どもたちに知ってもらおうという趣旨もあるようです。なかなか普段触れる機会のない障碍者スポーツですが、こうして実際に体験できると、ぐっと身近なものになりますね。
MÖLLKY(モルッキー)
個人的に嬉しかったのは前々からやってみたかったMÖLLKYというゲームができたことです。
このMÖLLKY、スポーツ用品店やおもちゃ屋さん、教育玩具店などに行くと必ずおいてあります。なんとなくボーリングのようにもみえるし、持ち運びできるので、キャンプに持っていくのにちょうど良いなと思っていたものの、ルールがわからず買えないでいました。それが体験できるということで、子どもたちとやってみました。
係のお兄さんに教えてもらったルールはとってもシンプル!木でできた12本のポールを木の棒を投げて倒すという実に単純なゲームでした。ただし、単純でありながら、ルールにひとひねりあるのがこのゲームの面白いところ。
- 木の棒は1本倒すと、その木に書いてある点数が得点になる
- 2本以上倒すと、倒した本数が点数になる
- 50点ぴったりで「あがり」
- 51点以上になってしまった場合は25点からやりなおし
というルールになっています。この50点ぴったりが難しい!そして後半になればなるほど、どのピンを倒すかという戦略が必要になります。また20cmの太い木の棒を投げるので、どう転がるか、などは運の要素も多分にあり、思ったよりもハラハラドキドキの要素がありました。
結局4歳児、5歳児、8歳児で夢中になって棒を投げ、最後に長男が50点ぴったりのピンを倒して全員でクリア!チームで50点を目指しても良いし、参加者それぞれで50点ぴったりを目指してもよし。大人から子供まで仲間でワイワイ遊ぶのにはぴったりのゲームでした。
このほか、柔道やボクシング、ドッチボール、野球など日本人にもなじみのあるスポーツコーナーや、足でするバトミントンなどの変わったスポーツ、警察による自転車安全講習コーナーやキックボードやスケートボード、三輪車など小さい子どもから小学校高学年ぐらいまで楽しめるスポーツがブースを出していました。
逆にサッカー、バスケット、テニスなど、フランスでもメジャーなスポーツがなく、メジャーでないスポーツが中心に企画されているというのが特徴かもしれません。普段なじみにのないスポーツを1日楽しみ、子どもたちにスポーツの世界を広げる、という意味でとても良いイベントですね。
こんなイベントが日本でもできないかな?とひそかな野望を持った一日でした。