ついにみつけた!観光に興味がない小学生とパリ観光を楽しむ方法
パリに住んで1年と10カ月、ついに小学生の息子たちとパリ観光を親子それぞれが楽しむ方法をみつけました。
今回は特に遺跡や美術館めぐりに興味がない小学生ぐらいの子どもと、華の都パリを楽しみたい大人のそれぞれの楽しみが両立する観光方法をご紹介します。
パリを宝探し感覚で観光する【子ども編】
正体不明のストリートアーティスInvader
パリの街中を歩いていると昔懐かしのインベーダーゲームのキャラクターのストリートアートを見ることがあります。
これはInvaderというストリートアーティスによるもので、パリ出身のアーティスということになっています。
1998年からSpace Invaderプロジェクトを立ち上げ、パリをはじめに世界各地にインベーダー作品を作り続けています。
2019年1月現在、フランスを中心に77の都市に3710作品もあるんです。実は東京にも138作品あるそうです!もしかしたら見たことある、というか方もいるかもしれませんね。
アプリでSpace Invaderを探せ!
かなり特徴的で一目でInvaderの作品だとわかる作風ですが、そのInvaderを街中で探すゲームができるアプリがあるんです。
その名もFlashInvaders
街中でInvaderをみつけたら携帯アプリでパシャリ!
すると、その作品に応じたポイントがもらえます。
このクッキーマンは大きさとレア度合いからなのか50ptでした。標準的なインベーダーだと10pt、ちょっとこったインベーダーだと30ptというのが相場のようです。
みつけた作品はGALLERYのなかに保存されます。
この中の招き猫はパリ在住者なら見たことがある人も多いのではないでしょうか?そうです、オペラ地区の日本人街にある作品です。これもInvaderさんの作品なんです。
ちなみに時々限りなくInvaderさんの作風に似た偽物もあるのですが、その場合は“NOT MADE BY INVADER”と表示されます。せっかく苦労してみつけたのに、偽物だった時は思わずがっかりしてしまいますね。
さて、作品をみつけたポイントの合計に応じて、全ユーザー内のランキングが表示されます。
かなりレトロな仕様ですが、コツコツ写真を撮ると、どんどん順位があがっていくので、大人も結構はまります。
小学生の子どもたちとやってみた
さてちょっと試してみてこれは面白い!ということで子どもたちと早速、パリの街中で探してみました。
すると、みつかる、みつかる。
段々Invaderさんの好む場所、というのが分かってきて、街を歩きながらもこの辺はありそうだ、とかこの辺はやめておこう、という勘が働くようになります。
面白いのは、Invaderさんの作品の多くは人通りの多いにぎやかな路地、でも綺麗すぎないところに多いことがわかってきます。
街歩きをしていても楽しいエリアが多いので、これならお買い物や街歩きが嫌いな子どもたちとInvader探しをしながら、親もパリの街を思う存分楽しむことができます。
冬休みを利用して2日連続で探しに行きましたが、1区と2区をそれぞれ半日ずつ歩いて27個みつかりました。
寒い中ほとんど歩き通しでしたが、子どもたちもこれなら嫌がりません(笑)
いや~、これは助かる!
Invaderの探し方
さて自分たちで歩き回るのもいいけど、作品がどこにあるか知りたい!という方はこちらのサイトがおすすめです。Invader作品のファンがまとめたサイトで都市ごとの作品一覧とおおまかな住所を知ることができます。
ただし、Invader作品は建物の横壁など番地名がないところに多くあるので、正確な場所までは知ることができません。通り名を参考にぶらぶら歩く過程がまた宝探し感を増してくれます。
友だちとランキングを競うこともできる
ユーザーIDがわかれば友だちとお互いに何点か確認することもできるようです。
このアプリを教えてくれたフランス語の先生の携帯には友人たちのIDが登録されており、お互いに今何位か見れるようになっていました。
休暇にはわざわざ新しいInvader作品をみつけるために、Invader仲間とフランス国外の都市を旅行をするはまりよう。
でもちょっとした宝探し感が楽しいのでその気持ちはものすごくわかる気がします。
パリを宝探し感覚で観光する【大人編】
パリ2000年の歴史を地図でたどる
さて、子どもたちがInvader探しで楽しんでいる間、大人もしっかりパリ観光を楽しんじゃいましょう!
私のおススメはこちらの本
古代ローマから20世紀初頭のベルエポックの時代までパリの2000年の歴史を7日でたどるガイドブックです。
1日ごとにそれぞれの時代をめぐるのが特徴です。
【目次】
1日目・古代のパリ
パリの始まりの地、シテ島から出発
2日目・中世のパリ
中世の暮らしとジャンヌ・ダルクがいたころを探る
3日目・ルネサンスのパリ
イタリアの賜物、ルネサンス美を鑑賞する
4日目・近世のパリ
絶対王政のもとで造られた最も華やかなパリを求めて
5日目・革命のパリ
フランス革命の足跡を体感する
6日目・近代のパリ
ふたりのナポレオンによるパリの変貌
7日目・世紀末のパリ
パリ万博とともに建てられたエレメントを巡る
それぞれの時代の今も残る遺跡や建物をめぐりながら、当時のエピソードを読み、当時の暮らしに想いを馳せる旅は他のガイドブックにはない魅力がたっぷりです。
大人の宝探しを楽しむ
パリに住んでいても街の中の遺跡があることすら気が付かないことも。
とくに街全体が歴史的遺産であるパリです。
古代や中世の痕跡は普通に歩いているだけでは2000年や1000年前のものだと気が付かないものばかり。
本の写真を頼りに「あ!これがそうなのね!」と発見した時、子どもたちと同じように宝探し気分が味わえます。
Invader探しに夢中な子どもたちにも、本の写真を見せてこれを探してね!と頼むと喜んで探してくれます。
みつけた遺跡については本のエピソードを読み聞かせると、わからないなりに「へーー」と感心する子どもたち。しめしめ、これで少しはパリのことを深く知ってもらう機会をつくることができました。
今まで観光したい親と、街歩きに全く興味ない子どもたちとせっかくのパリをどう楽しもうかと苦心してきましたが、Invader探し×歴史探訪という最強の組み合わせを発見しました。
パリは大人の街ですが、せっかくだから子どもも一緒にパリの美しい街並みを楽しみたいもの。
みなさんも、子どもと一緒にパリの宝探しをしてみませんか?
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