あのモエ&シャンドンとセットで行きたい 子どもが楽しめるシャンパンカーブ見学
モエ&シャンドンの街 エペルネ
6月のキリスト降臨祭の3連休を利用してパリから一足伸ばし、シャンパーニュ地方にやってきました。パリから車でわずか2時間でこの景色!見渡す限りのブドウ畑だらけです。
シャンパーニュといえば言わずと知れた、あの「シャンパン」の産地です。発泡ワインの中でもシャンパーニュ地方で取れたものだけを「シャンパン」と呼ぶことができるのです。今回の旅ではモエ&シャンドンやドンぺリのカーブ(ワイン貯蔵庫)があるエペルネという街を訪問しました。
あー、このブドウがすべてシャンパンに化けるのかしら、と思うとついつい昼間から美味しいシャンパンが飲みたくなってしまいます・・・。
子どもも楽しるワインカーブ見学
さて、今回頭を悩ませたのは「どうやって年中と小3の子どもとシャンパンの貯蔵庫見学を楽しむか?」ということ。(ついでにお酒を飲まない旦那をどう楽しませるかも)お酒が好きな大人は何の心配もありません。社会見学ができてしかも最後にワインの試飲付き♪もう楽しいに決まっています。
でも子供は??
暗いトンネルを歩かされて最後ワインの時間は大人がシャンパンを飲んでいる間待っているだけ。絶対ブーイングが起きるに違いありません。
どうしたものかなあと思って悩んだ末、みつけたのがこのワインカーブでした。
シャンパンを庶民の手に届く存在にしたChampange Mericier
Mercierはモエ&シャンドンと同じエペルネにカーブを構えています。日本ではあまりなじみのないMericierですが、実はフランスでは一般庶民にシャンパンが手に届く存在にしたなじみのあるワインセラーのようです。1880年のパリ万博の時にはシャンパンをパリの人にふるまい、エッフェル塔とともに話題になったのだそうです。今ではモエ&シャンパーニュやドン・ペリニョン、F1のシャンパンシャワーでおなじみのヴーヴクリコと同じLVMHグループなんだそうです。っていうかルイ・ヴィトンのグループが主要シャンパンメーカーを抑えているなんで全然しりませんでした。
シャンパン・カーブの見学に申し込みに行くと、エントランスにレトロな車がおいてありました。
我が家の男の子たちにはこれだけ大喜び!まずはつかみはOKということで心の中でガッツポーズです。
受付に行くと3連休の中日でしたが予約なしで入れるとのことでした。受付ホールには大きなワイン樽がドーンとおいてあります。
でかっ!!
これも見学コースの一つですが、この大樽は1889年のパリ万国博覧会の際に、実際に展示されたものだそうです。当時まだ高値の花だったシャンパンをこの大樽いっぱいに詰めてパリの人にふるまったのだとか。Mericierによるエッフェル塔と並んでパリ万博の目玉になったのだそうです。樽の両面には美しい彫刻も施されていて、美術品としても楽しめます。
おススメポイント1:トラムに乗って見学
さて、いよいよワインカーブ見学です。Mericierに興味を持った理由は実は「トラムに乗ってワインカーブを見学できる」という点です。
エレベーターでカーブまで降りるとトラムに乗り込みます。まるでディズニーランドですよね。このトラムに乗って音声ガイドを聞きながらワインを貯蔵している暗くて長いトンネルを見学します。この写真のピンボケ具合からカーブの暗さを体感していただけるのではないでしょうか。
おススメポイント2:日本語の音声ガイド付き
こちらのワインカーブツアーの良いところは、日本語のオーディオ解説もある点です。ちゃんとルートに従って音声を自動で流してくれるので小さな子どもでもちゃんと聞くことができます。しかもまるでディズニーの子供向けドキュメンタリーのような楽しい語り口調なので、わからないなりにも子どもたちは楽しく聞いていたようです。
音声ガイドを聞きながらトンネルの中を進んでいくと、カーブの中には熟成中のシャンパンがたくさん眠っている部屋がありました。これはシャンパンボトルを逆さにしてボトルを回転させる機械です。シャンパンはちょっとずつボトルを回転させて「おり」を集める必要があるのだそうです。何度も何度も回転させる必要があるため、手間暇がかかるんですね。だからシャンパンは高いのだそうです。
そんなことも音声ガイドで解りやすく説明してくれます。
おススメポイント3:サービス精神旺盛なシャンパンカーブ
Mercierのカーブのもうひとつ面白いところは元々一般見学されることを想定して作られた、という点です。Mericierの創設者ヴェジエーヌ・メルシエは相当に人を楽しませることが大好きだったらしく、とにかくみんなに喜んでほしくてシャンパンを作り、プロモーションを行っていたようです。
このワインカーブの見学ルートにもトラムをはじめ、プロモーションムービーや移動中のエレベーターの中まで(!)見学者を楽しませる工夫がたくさんありました。
カーブの中にも沢山の装飾が施されていました。
こうした装飾には見学者だけでなく、日々ワインづくりに携わる社員にも楽しんでほしいという想いがあったようです。おかげでシャンパンカーブ所見の私たちも楽しくシャンパン作りの工程を見学することができました。
まさに「形式ばらないシャンパンメーカー」を自認するMercierらしい見学コースでした。
ちょっとだけ残念だったことは、見学後の試飲に子ども用のジュースがなかったこと・・・。せっかくご機嫌だった子どもたちもここでガッカリブーイングとなってしまいました。残念・・・。ここは親が先回りして見学後のジュースを用意しておくと良さそうです(笑)
もちろん見学後にお土産を買うこともできます!
もし試飲でMercierのシャンパンが気に入ったらお土産にいかがでしょうか?
68 Avenue de Champagne, 51200 Épernay, フランス