google翻訳は現地語が話せない親の最強の味方
親子ともにフランス語が全く話せない状態で現地幼稚園に通い始めましたが、そこで大活躍しているのがgoogle翻訳。google翻訳を使うとどんな良いことがあるか、逆にデメリットはないのかをレポートします。
非英語圏で学校とどうコミュニケーションしたらよいのか?
5歳の次男がフランスの幼稚園に通い始めて約2週間。次男は泣くこともなく、意外なほどスムーズな滑り出しです。子ども自身の好奇心の強さや、適応性の高さなどの性格要因や給食が口にあっているという幸運な事情によるところが大きいでしょう。
ただ、親の私も気を付けていることがひとつだけあります。それは「毎朝、フランス語で担任の先生とコミュニケーションを取ること」です。前日、帰ってきてから子どもが話したこと、親が気が付いたこと、体調のことなど、それこそ日本の幼稚園や保育園でやっていた先生とのコミュニケーションを欠かさないようにしています。もちろんフランス語は超初級者でほとんどまともに話せません。
そこで活用しているのがgoogle翻訳です。
まず、最初が肝心だと思い、毎朝先生に伝えたいことをgoogle翻訳で作文し、ノートに書いています。基本的には英語からフランス語への変換のほうが文法が近い分、それらしい文章が出来上がります。ただ、「鼻をかむ」だとか、慣用句的な言い回しなどはそもそも英語が思い浮かばないことがたくさんあります。そういった場合は仕方がないので日本語で作文してフランス語に変換します。今のところ、先生にはほぼ理解していただいているようで、スムーズにコミュニケーションができてきます。実は2016年11月にgoogle翻訳がバージョンアップして以降、格段に精度が上がっているという記事もあるように、かなり正確に流暢に訳してくれます。
考えていることをとにかく伝える
日本でも同じだと思うのですが、外国人とのコミュニケーションで難しいのは「何を考えているかわからない」ということでないでしょうか?例えば日本で暮らしている外国人でもその人が日本語が流暢ではない場合だと、うまくコミュニケーションが取れず、何となく面倒だから街で出くわしても避けてしまう・・・なんてことはないでしょうか?逆に自分が外国に行く場合は本当は沢山言いたいことがあるのに、言いたいことの100分の1も伝えられなくてもどかしい思いをした、ということも良くあります。特に日本人の場合、元々自分から自己開示をすることを訓練されていませんので、何となく場にいてニコニコはしているけど、何を考えているかわからない人になってしまいがちです。
また英語ではなくあえてフランス語のコミュンケーションにこだわっています。たまたま担任の先生が英語が得意でない、という事情もありますが、やはりどんな国の人だって自国の言葉で話しかけてくれた方がうれしいと思います。日本でも下手でも日本とで話しかけられたら「お~!」ってなりますもんね。実際にフランスでも街中で下手でもフランス語を話すと現地人の顔がパッと明るくなります。「こいつフランス語話すのか?」と。でもまだ正確には話せないので、せめてノートに書いてコミュニケーションを試みています。
本当は自分の言葉で口頭で現地語によって伝えられた良いのでしょう。それでも私自身が言葉がまだ上手でないうちは、ただ決まった挨拶だけでコミュニケーションを終わるよりも、google翻訳の力を借り、たとえそれが変な翻訳であったとしも、少しでも多くの情報を伝えたほうが良いなと考えています。
特に子どもが現地校に通うことが楽しいのか、辛いと感じているのか?何が楽しかったのか?何で辛いを思いをしているのか?まだ次男はフランス語で伝えることができませんので、そこは親が何とかして伝えないといけません。それを親自身が言語が苦手だからと尻込みしていたら、子どもが辛い状況を改善することができない。とにかく間違っていても良いから、なるべく次男について先生に多くの情報を渡すように心がけています。最近では子どものほうがママが書いたノートを嬉しそうに先生に手渡しするようになりました。
google翻訳を使う副次的メリットとデメリット
さてgoogle翻訳で日々作文しながら良いところと悪いところをそれぞれ感じています。
まずメリットは
- 少し込み入った内容でも伝えることができる
- 日々の報告の場合、決まった言い回しが頻繁に登場するので、良く使うフレーズになれてくる
- 学校から配布されるプリントを一発で翻訳してくれる!
という点です。
逆にデメリットは
- google翻訳があまりに優秀すぎて勉強する気が失せる・・・
というところでしょうか(笑)
メリットの三点目の「プリントを一発で翻訳してくれる」の破壊力はすさまじいです。スマホで写真に撮ってアプリを使うと一発で変換してくれます。
また、google翻訳を使うことで語学習得に影響があるか、という問題については一長一短ですね。
現地校の先生とのコミュニケーションの場合でいくと
「昨日、彼は○○が楽しいと言っていました」
「昨日、彼は〇〇ができました」
といったように割と似た構文を出来事を変えて先生にお話ししています。
この場合は「彼は~した」とか「彼は~と言った」というような構文を毎日見ることになるので、何となく覚えることができます。逆に街中の看板やちらしはほとんど完璧な英語に訳してくれるので、フランス語より英語のほうがじっくり見る機会が増えたかも。あまり翻訳ソフトばかりに頼っているといつまでも新しい言語は身につかないだろうなと思います・・・。
それでも学校に通うにあたって「何を考えているか?」を伝えることがまずは大事なので、進化したgoogle翻訳は現地語が話せない親にとって最強の味方であることは間違いないでしょう。