子どもと行く世界遺産 フォンテーヌブロー宮殿でコスプレ体験♪
毎回、歴史をまだよく知らない子どもたちと歴史的な観光地をどう楽しむか苦心している我が家ですが、先日、世界遺産のフォンテーヌブロー宮殿で当時の貴族の服装を着るいわゆる「コスプレ」で観光する、というなかなか面白い体験ができました。初めは嫌がっていた長男もいざコスプレしたらノリノリに!ちょっと面白いフランスの観光地の子ども向けサービスをご紹介します。
世界遺産 フォンテーヌブロー宮殿って?
本題に入る前にフォンテーヌブロー宮殿がどんなところかご紹介しておきます。フォンテーヌブロー宮殿は車でパリから南東1時間の場所にある宮殿です。歴代王家が狩りのために滞在した宮殿で、約800年にわたり使用されていました。有名なところでは現在の宮殿を作ったフランソワ1世が取り入れた15〜16世紀のルネサンス様式から、19世紀のナポレオン三世の時代まで、フランス近代の各時代の建築様式や美術品を見ることができます。
・・・という風に大人にとっては見どころ満載のすんばらしい宮殿なのですが、こんな話をしても子どもには「はあ?」という反応しか返ってきません・・・。「どうしたらフォンテーヌブロー宮殿を親子で楽しめるか?」が今回の我が家のミッションです。
バカンス中は子ども向けのイベントがたくさん
そんなママのミッションをクリアするにあたり、今回ラッキーだったのは「バカンス中」だったことです。2月に学校が2週間お休みになるいわゆるスキーバカンスですが、フランス各地の観光地では学校がお休み中の子どもたちにも楽しんでもらおうと、様々な期間限定イベントが企画されていました。
フォンテーヌブロー宮殿でも仮装パーティーが開かれたり、家族で楽しめる演劇があったり、ロバに乗れるコーナーなど、小さな子どもから楽しめるプログラムが用意されていました。
コスプレで当時の貴族気分を楽しめる
そんな様々なプログラムのなかで我が家がみつけたのは「コスチューム・プログラム」です。
なんと可愛らしい衣装を着て、宮殿の中を歩きまわれるというもの。値段も一人8ユーロなのでとってもリーズナブルです!
子どもたちに聞いたら弟は着たい!お兄ちゃんは「うーん?女の子っぽいし嫌だなあ・・・」という反応でした。「でも一応、青い衣装もあるよ?」と聞いたら、「それなら着てみようかな」となりました。コスプレも小3ともなるとギリギリですね。ちなみにこの服、マジックで止めるだけの簡単な作りでした。サッと脱ぎ着できるしら手軽で良いですね。
さて、今回、子どもたちに衣装を着せて一番良かったのはその当時の人物になりきれるので、同じ見学でもただ見て回るより数段気分が盛り上がることです。いつもだったらサッサと行きたがるところも、色々なりきって遊んでくれました。
はい、王様のお目覚めだそうです。アホです(笑)
おかしなもので、衣装を着るだけで立ち振る舞いが変わったり、特に年配の見学者からニコニコ手を振ってもらったり。粋だったのは、スタッフの一人が階段ですれ違った時に、家来のようにお辞儀をしてくれたことです、子どもたちは小さな紳士のように扱ってもらって嬉しかったようです。お陰でいつもよりご機嫌で館内を見てまわることができました。
というわけで、フォンテーヌブロー宮殿観光も無事に終わりました。
今回の気づきは「見た目から入る」ことも歴史を学ぶ上では大切ということです。コスプレ自体はお遊びですが、本物になったように感じられると、そこの建物は装飾品に対しても古臭くて面白くないもの、という感覚が少し薄れるようです。何より時代に入り込んだ感覚があったのかもしれません。
思いがけず出会った子ども向けプログラムでしたが、親子で観光を十分楽しむことができました。