農業の祭典 Salon de l’agriculture 2018に行ってきました
フランスと言えば芸術の国、ファッションの国というイメージが強いですが、それはごく一面に過ぎず、実は農業の国というのが正しいかもしれません。そんなフランスの農業の一大イベントがパリで開かれました。今回はSalon de l’agriculture の様子をご紹介します。
農業の祭典 Salon de l’agriculture
フランスと言えば芸術の国、ファッションの国というイメージが強いですが、来てみるとむしろ農業の国というイメージの方が強いです。なにせ国土の半分が農地で、世界の中でも農産物の生産額は第6位。輸出額に至っては世界第2位と農業が非常に重要な産業であることがわかります。実際、パリを30分も出ればどこまでも農地!畑か牧草地かブドウ畑が延々と広がっています。
というわけでフランスの本当の姿は農村にあると言って過言でないわけですが、そんなフランス経済を支える農業の一大展示会 Salon de l’agriculture が先日、パリのPorto de Versailles で開かれました。
このイベント、いわゆる「商業展示会」なのですが、地元でも大人気なイベントなんだそうです。一般参加も可能で本物の牛や馬、豚などの家畜がいたり、フランス全土の名産物が食べられたりと個人でも楽しめる要素が沢山あります。2018年度は9日間の開催期た間になんと67万人の来場があったそうです。
全国から選りすぐりのイケメン家畜たちが大集合!
人気の秘密はやはり生きた家畜に沢山会えるからではないでしょうか?会場に入ると、ムワっと藁と家畜の匂いがし、様々な動物を見ることができます。
特に一番の花形である牛さんたちは圧巻です!このでっぷりとした大きなお尻!!そばで見るとと迫力で子どもたちも驚きおののいておりました。
この他にも豚やヤギ、羊、ニワトリ、馬!選りすぐりのイケメン家畜たちがフランス全土から集まってきていました。
私たちが行った日は最終日ということもあり、牛のコンテストも開かれていました。アナウンスはさっぱりわかりませんでしたが、一位に選ばれた農家さんが涙を流しているところを見ると、選ばれることはおそらく大変栄誉なことなのでしょう。
子どもたちに大人気だったのはヒヨココーナーです。ケースの中には卵から孵ったばかりのヒナたちがピヨピヨと沢山いました。中にはまだ羽が乾いていない生まれたての子も。なかなか、生まれて間もないヒナを観る機会はないので、みんな興味津々でした。
美味しい食べ物も大集合!
大人の楽しみは何と言っても「食べ物」です。フランス全国から各地方ごとにブースを出展して、名産のチーズやワイン、食べ物が売られていました。
ほとんどのものがお金を出して買いますが、中には試食できるコーナーも。面白かったのがこちらのイル・ド・フランスのブース。
なんだかわかりますか?実はこれ、自転車をこぐとミックスジュースができるというもの(笑)小学生ぐらいの男の子に特に人気で一生懸命こいではジュースをゲットしていました。
子どもたちが楽しめるアトラクション
その他にも子どもが飽きないようにキッズコーナーを用意しているところもあり、大人向けの食べ物ブースが多い中で子どもたちが飽きない工夫がされていました。こちらは連想ゲームのようです。お父さんがホワイトボードに何やら絵を描いて子どもに伝えようとしています。
また馬コーナーでは乗馬体験があったり
子どもたちに大人気、風船屋さんも賑わっていました。
この風船は特に人気で会場のいたるところでみかけました。また、うちの子たちが風船を持って歩いていると、別のフランス人に話しかけられ、「その風船はどこで買えるの?」と何度も聞かれました。どこの国でも子どもたちは風船が大好きなようです。
というわけで、Salon de l’ agriculture は動物あり、美味しい食べ物あり、子ども向けコーナーありと大人も子どもも思った以上に楽しむことができました。何よりフランス人の農業愛を感じられたのが良かったです。一般のフランス人のDNAにはきっと農家魂のようなものが埋め込まれているのかもしれませんね。ちょっとディープなフランスを知ることができるイベントでした。