3~5月毎週日曜日はキッズデー!パリの競馬場を子どもと楽しむ

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パリの競馬場ではキッズデーが

競馬と言えば日本では「おじ様方の賭け事」とちょっと女、子どもには近づきがたい雰囲気がありますが、パリの競馬場はそんなことはありません。もともと王侯貴族と言った高貴な人々の娯楽であったなごりで、今もちょっぴりセレブ感残る、でも誰でも楽しめる遊びです。競馬だけでなく一般庶民の間でも乗馬が盛んな土地柄もあり、馬場の距離感が日本よりはるかに身近である、というのもあるかもしれません。

しかもパリでは本格的な競馬シーズン3月18日から5月27日までの毎週日曜日がキッズデーとなり、凱旋門賞で有名なロンシャン競馬場と障害走専用のオートイユ競馬場でファミリー向けの催し物が開催されています。

ちなみに我が家は日本でも競馬は全くの未経験者!それでもフランスの競馬場ファミリーでも行きやすいからオススメだよー、と友人から言われていていたこともあり、どうせ行くなら子どもも楽しめるキッズデーに足を運んでみました。

 

障害競走専門のオートイユ競馬場


さて、ロンシャン競馬場も行って見たかったのですが、まずは自宅から比較的近いオートイユ競馬場に行きました。

全く知らなかったのですが、オートイユ競馬場は競馬の中でもコースの中に設置された障害物を飛び越えながら競う、「障害競走」専用の会場でした。Wikipediaによるとフランスでは障害競走が盛んでなんだそうです。

全国的に障害競走が行われ、競走数は平地競走4500に対して障害競走は2200ほど行われる。

 

競馬初心者にはなんだかよくわかりませんが、とにかく障害競走が盛ん!ということですね(笑)オートイユ競馬場はその中で最も中心的な競馬場なんだそうです。なお、日本では千葉県の中山競馬場が障害競走として有名なようです。

遊びながら子どもも競馬のことが学べる

さて、オートイユ競馬場のキッズデーでは以下のイベントブースがありました。

  • 謎解きレクレーション(競馬場内に各所にあるクイズを解いて謎解きをするゲーム)
  • トラックショー
  • 初心者向け賭けスペース
  • 木馬のカルーセル(メリーゴーランド)
  • ポニーライド
  • 競馬シミュレーションゲーム
  • ポニーレース

フランスの観光地のお約束「カルーセル(メリーゴーランド)」。大体それぞれの観光地の特徴に合わせたデザインになっているのですが、競馬場なのでもちろん「木馬」のカルーセルでした。

小さい子に人気だったのはやはりポニーライドですね!こちらは沢山の子が行列していました。

大きい子に大人気だったのが競馬シミュレーションゲームです。いわゆるゲームセンターにありそうなものですが、模型の馬にまたがって、競馬体験ができるコンピュータゲームです。こちらは友達どうし、初めて出会った子同志で白熱の対決が行われていました。

さらに秀逸だったのが「謎解きレクレーション」。いわゆる「宝さがし」や「オリエンテーリング」に近いものですが会場内の地図を渡され、各ポイントに関連したクイズを解いていくと最後に答えがわかる、というものです。各会場を回る中で、競馬のことが少しずつ詳しくなっていくことができました。

特に障害競馬の障害物はなかなか面白かったです。大人の背丈よりも高い障害物を間近に見ると、馬たちがどれだけ高い障害物をひょいっと飛び越えていくかがわかります。もしこのクイズが無ければ素通りしてしまったと思うので、レースの前に見ておくことができてよかったです。

 

通常の競馬と同じようにパドックなども見ることができ、初心者でも楽しくレースまでの時間を楽しむことができました。

レースもゆったり見られる

レース開始時間になるとわらわらとお客さんがスタンドに入っていったので、私たちも席に向かいました。本当は決まった席のエリアがあるのかもしれませんが、ほぼフルオープンになっていたので、好きな席に陣取って1レース~4レースまで見ました。

おかしかったのは、4レース中2レースで落馬があったこと。そしてジョッキーがいなくなって軽くなった馬がぶっちぎりの1位だったことです(笑)子どもたちも競馬のことはよくわかりませんが、このことが一番おかしかったようで、大笑いでレースの推移を見守りました。他のお客さんもその馬が1位でゴールすると笑いが漏れていました。勝敗はともかく、なんだかほっこりしますよね。知らなかったのですが障害競走はいくつもの障害物を飛び越えていくので、アクシデントも起こりやすく勝敗の予測が通常の平地競争よりも難しいのだそうです。そうしたハプニングも楽しみながら観戦できるのが障害競走の醍醐味かもしれません。

また大人的に興味津々だったのは馬主と関係者とみられるセレブお客様を見られたこと。全体的にファミリーや地元のマダム&ムッシューが多い中で、セレブなみなさんはやっぱりどこか服装がこざっぱりしていて雰囲気が異なっていました。なかなか本物のお金持ちを見る機会もないので、海外でそうした人たちを少し見られるのも面白い経験でした。

というわけで、特に下調べもしないでほとんど飛び込みで行ったパリの競馬観戦でしたが親子で充分楽しむことができました。パリで子どもとどこにいこうかなあ、というときにピクニックがてら行ってみるのも楽しいかもしれません。

Les Dimanches au Galop

オートイユ競馬場:

  • 3月18日(日)
  • 3月25日(日)
  • 4月1日(日)
  • 4月22日(日)
  • 4月29日(日)

ロンシャン競馬場:

  • 5月6日(日)
  • 5月13日(日)
  • 5月20日(日)
  • 5月27日(日)