仕事してても参加しやすい!フランスの現地幼稚園のクリスマス会は朝にする
冬休み直前のある日、次男が通う幼稚園の「プティ・デジュネ・コーラス」という行事が開かれました。いわゆる日本でいうところの保護者向けの「クリスマス会」や「お遊戯会」なのですが、朝食の時間帯に子どもたちがコーラスを披露してくれるのだそうです。名前の付け方がなんだかおしゃれですよね!
ユニークなのは開催時間。フランスの幼稚園は朝8時30分に登校するのですが、その登校直後にコーラス会が開かれました。朝の早い時間なので、仕事に行くついでにちょっと幼稚園によろことができるのか、働いているお父さん、お母さんも沢山参加していました。
コーラスの方は日本と比べるとだいぶ緩かったです(笑)日本のお遊戯会のように何日も難しいダンスを練習するなんてことは一切なく、5曲ぐらい簡単なピアノの伴奏に合わせて披露してくれました。振り付けもあるにはあるらしいのですが、ちゃんと手を動かしているのは70〜80人いて2〜3人・・・。歌の完成度だって決して高くはありません。もちろん凝った衣装なんてものも存在しません。
完成度の高い日本のお遊戯会とは対照的ですが、私は幼稚園ならこのぐらいで十分なのかな?という気もします。幼稚園レベルでお遊戯に力が入っている園は大概において子どもではなく、保護者のご機嫌とりに気が向いていることも少なくありません(これは本で読んだことでもあり、我が家の体験談でもあります)大人の求めるレベルにするために、数ヶ月も前から毎日、毎日お遊戯の練習をするのは本当に良いことなのかな?と日本時代を振り返って思ってしまいます。
さて、ゆるーいコーラスは10分未満で終了。その後、時間のある保護者だけ、子どもたちと本当に「朝食」を食べます。各家庭が持ち寄ったお菓子パンやクッキチョコレートを食べて歓談の時間です。朝食としてはあまりに栄養が偏っていますが、この日はプチパーティーの位置付けなので、目をつぶることにします(笑)
でも、今までほとんどクラスに知り合いのお母さんがいなかった中でこの企画はありがたかった!数人のお母さんと自己紹介し、翌日も朝ご挨拶できる関係になりました。どこの国にいても、保護者同士をつなげる仕掛けは大切なんですね。ちなみに朝食を保護者が一緒に食べるのはこの幼稚園独自の取り組みのようです。
この交流会も30分弱で終わり、9時半前にはほとんどの保護者が仕事に向かっていきました。このぐらいの時間なら、おそらく10時過ぎにはほとんどの保護者が有給休暇を使わずに幼稚園の行事に参加できたのではないかと思います。
ということで、現地幼稚園の「お遊戯会」の様子をご紹介しました。日本と比べ、ゆるーい会でしたが、肩の力が入っていない感じがフランスらしくて良かったです。日本のようになんでも高いレベルを追求しなくても、生活も日常も回るし、子どもたちも成長していく、ということをフランスの緩い日々の中で感じてします。