冬のパリを親子で楽しむ☆動物たちの光の祭典☆Jardin des Plates
2018年から始まった光の動物園
2018年の11月16日から2019年12月15日まで、パリのJardin des Plantes内で今年初めて開催となる光の展覧会が行われています。
この展覧会では自然史博物館、動物園などが集まる場所だけあって、「動植物たちを保存することの大切さを知ってもらうこと」を目的に公園内にさまざまな動物たちの灯ろうが展示されています。その灯ろうが日本のねぷた祭りの山車灯ろうのように立体的で美しい!早く日が落ちてしまい、すぐに暗くなってしまうパリの冬のアトラクションとしては最高です。
自然史博物館「進化大陳列館」のイルミネーション版
まずチケットを見せて公園に入場する際にお出迎えしてくれたのは恐竜たち。色鮮やかな大きな恐竜たちがアーチ型に飾られ、光のアーチの中をくぐって公園内に入ります。
最初にお出迎えしてくれた動物たちは、恐竜やマンモスなどの絶滅動物たちです。この他にもタスマニアタイガーや1884年に絶滅した「オオウミガラス」という大きなペンギンのような鳥といった近現代に絶命した動物も展示されています。
そういえば同じ公園内にある国立自然史博物館の絶滅種のはく製展示コーナーにもオオウミガラスがあったようですが、2回も行ったのに全く覚えていない。ちゃんと見ておけばよかった・・・。
大人の方はすっかり見たものを忘れていたのですが、子どものほうは展示を覚えていたようで「あ、これこのまえみたやつだ」と分かっていたようです。私も今回の展示で改めて存在を知り、こうして絶滅の経緯を知ることができました。やはり展示によって興味を持ってもらい、ストーリーを知ってもらうことはとても大事なことです。
この他にも、パリの自然史博物館と隣接する動物園では現在見られるメジャーな動物だけでなく、絶滅種や絶滅危惧種の研究や保全に力をいれているとのこと。そのため、の展覧会でも日本ではあまり見る機会の少ない絶滅種について学ぶことができます。
絶滅種の回廊をぬけると、シロクマやペンギンなどのヒグマといった子どもたちにもなじみのある動物たちの展示が続きます。
こうして実物そっくりな動物たちの灯篭を歩いていくと、自然史博物館の有名な「進化大陳列館」が思い浮かびます。
進化大陳列館でははく製や本物そっくりのレプリカたちに圧倒されますが、こちらは光の展覧会は暗闇に移しく光る動物たちのレプリカが幻想的。そしてどちらも楽しみながら、日常生活では見ることができない動物たちに思いをはせることができるのがとても良く試みだなと感じました。
ナイトミュージアムも楽しめる
さて、巨大なサメのトンネルをくぐると今度はJardin des Plantes 内の動物園の入り口に来ます。なんと1794年に開園したという世界でも最も古い動物園のひとつなのだとか。日中は大人13ユーロ、子ども9ユーロで夕方17;00~18:30には閉園してしまいますが、この光の展覧会の間は展覧会チケットがあればナイトミュージアムを無料で楽しむことができます。
動物園内に入ると、フラミンゴやパンダなどの子どもたちが大好きな動物たちの展示が。
またほとんどの動物が寝ているか、冬のため室内にいるなか、フクロウやしかなどの夜行性の動物たちは一部展示エリアでみることができました。「ホーホー」と鳴くフクロウの鳴き声を聞いたり、暗がりの中で動物を発見するのもまた楽しいですね。
ちなみにこの日は12月のバカンスが始まった金曜日で、大勢の家族連れやカップル、グループでにぎわっていました。
気温は7~8度!パリにしてはずいぶん暖かな夜です。ちょうどこの冬は暖冬に助けられ、あまり辛い思いをすることなく、18時半から2時間ほど数客体の動物たちのイルミネーションを見ながら夜の動物園をたっぷり楽しむことができました。
2018年~2019年度シーズンの開催は残り1週間ほどですが、ファミリーにとってはパリの年末年始の定番イベントになりそうです。
FESTIVAL DES LUMIÈRES AU JARDIN DES PLANTES DE PARIS
オンラインチケット
入場料:大人15ユーロ、子ども(3~12歳)12ユーロ
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