パリから日帰りで親子で田舎を楽しむ ガリー農園[La Cueillette de Gally]で農業体験♪
パリに住んでみるとパリの素敵な街並みに日々うっとりするものの、子連れファミリーにとっては週末どこで遊ばせようかは悩ましい問題です。観光も公園遊びも疲れたな、というときはパリから日帰りで行ける観光農園はいかがでしょうか?時間制限無しで、イチゴや野菜を好きなだけ収穫できます。
パリから車で30分!親子連れに人気のガリー農園
車で20分も走れば大都会から一気に田舎景色に変わるパリ。そんなパリ郊外にフランスの家族連れに人気な観光農園、ガリー農園(La Guillette de Gally)があります。マリー・アントワネットが作らせた田舎風の離宮プチ・トリアン宮殿がすぐ側にあります。
ガリー農園は非常に広い農園で、広さは60ヘクタールもあります。日本流に言うと「東京ドーム13個ぐらい」でしょうか?
農園の端から端まで歩くと2kmはあるとにかく広大なこの農園ではイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、リンゴ、トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、ポテト、サラダ菜、ニンジン、ブロッコリーなどフランスの食卓に欠かせない季節の野菜や果物を収穫できます。また百合や牡丹などの花も植えられており、こちらも収穫して持ち帰えることができます。
時間制限なし!好きな分だけ収穫したらお会計
ガリー農園の利用方法は非常にシンプル!
農園の中を自由に歩き回り、野菜を好きなだけ採って、最後に重さを計って清算です。
入場料も時間制限もありません。
野菜を自分たちで収穫する以外は、街中のスーパーでの買い物と同じ流れなので解りやすいですね。
収穫をする際は野菜を運ぶための荷車を借りましょう。ついつい野菜や果物を夢中で収穫しているうちにどっさりとれた野菜がだんだん重くなってくるのでこの荷車があとあと非常に重宝します。そして、この荷車を押すだけでも子どもたちもすっかり農家気分を味わえます。
私たちが行った9月は最も収穫できる野菜や果物の種類が多い時期で、玉ねぎ、ニンジン、ズッキーニー、ピーマン、カボチャなどの野菜のほか、イチゴやフランボワーズ、リンゴも収穫することができました。考えてみるとイチゴとリンゴが同時期に収穫できるというのも日本人からすると不思議な感じがします。
イチゴは地上1メートルぐらいのところに苗が植えてあるので、小さい子どもは見上げるような形で収穫します。葉っぱの裏にまだ収穫されていない赤く熟したイチゴがたくさん実っており、下から子どもたちがどんどん見つけて籠に入れていきます。最終的には家族4人で1kg収穫しました。値段は忘れてしまいましたが、多分8ユーロぐらいだったのではないかと思います。
収穫した野菜はもちろん家に持ち帰って食べました。収穫した野菜はどれも新鮮で子どもたちも喜んで食べました。1kg近く収穫した完熟イチゴたちもジャムにする間もなく翌日にはほとんど食べきってしまいました。
隣接のマルシェ Le Ferme de Gallyでは農業教育も
ガリー農園の数百メートル隣には同じ農園が経営するLe Ferme de Gallyがあります。雰囲気としてはオシャレな道の駅といった感じでしょうか。Le Ferme de Gallyにはマルシェとカフェ、農場をテーマにした子ども向け教室があり、観光農園にはよらずここだけ立ち寄っても楽しめます。
マルシェではガリー農園で採れた野菜だけでなく、お肉屋や魚、チーズ、牛乳などの乳製品と全国から取り寄せた美味しい食材が並んでいました。日曜の午後も空いているので、スーパーが閉まっている時間帯にドライブを兼ねてお買い物に行くのも楽しいですね。
また、子供向けの農場教室ではジャム作りの実演や農園で採れた蜂蜜の試食や、その蜂蜜を使ったレモネードの試飲と言った食育体験が無料でできました。また、併設のパン教室はフランス人の子どもたちに大人気で順番の行列ができていました。
こちらの施設では食育だけでなく、可愛い蜂蜜の巣箱や古い農機具が展示されていました。壁には農園の生き物のことを学べるポップな説明板が掲示され楽しく農業を身近に感んじられるようになっています。特に壁に設置された巣箱へ蜂が出入りするのを観察することができ、子どもも目を輝かせて見入っていました。
こんなに楽しい田舎体験がパリからたった30分で楽しめるのは、農業大国フランスならではですね。
パリから日帰りで野菜の収穫ができてお買い物もできて勉強までできてしまうガリー農園。週末はパリから一歩おでかけして親子でフランスの田舎で遊ぶのもおススメです。