『フランス(世界のともだち)』で見るリアルなフランスの小学生

フランスの子どもと聞くとなんだかそれだけで「オシャレな暮らしをしているイメージ」がしてしまうのは私だけでしょうか?実際にフランスに暮らしてみると、「おーー、やっぱりフランスの子は優雅な生活だなあ」と感心する場面と、「それでも子どもの振る舞いはどこの国でも変わらないよね」とほっこりする場面と両方あります。

そんなフランスの子どもたちがどんな暮らしをしているのかが垣間見える本をみつけました。

MIKA POSA著『フランス(世界のおともだち10)』偕成社

主人公はプリュンヌちゃんという10歳の女の子です。パリ郊外に住み、モデルとして頑張る女の子の日常や学校生活、お稽古やお友達との時間など、リアルなフランスの女の子の日常を仲良しの日本人カメラマンさんの目線で紹介しています。

フランスのプリュンヌ

本に紹介されているプリュンヌちゃんの生活はオシャレな家に住み、友達とバースデーパーティを楽しみ、習い事も乗馬と、日本の子どもたちと比べるとどことなくのんびりしていてゆったりな印象です。大人のわたしも「あー、フランスで生まれたらよかった」と思わず思ってしまいます。

この本の良いところはただのあこがれの海外の子というだけでなく、リアルなフランス社会もちょっぴり見せてくれます。

本の中では屈託のない笑顔のプリュンヌちゃんですが、この本の取材が行われた1年前に両親が別々に暮らすしているのだとか。それでも、プリュンヌちゃんは大人のそれぞれの生き方を尊重し、「離れていても家族!」と言い切っているのが健気です。まあ、日本のおばちゃんから見ると健気ですが、フランスでは離婚やそもそも結婚せずにパートナーシップを持つのが当たり前の国なので、プリュンヌちゃんにとっても自然に受け入れられることなのかもしれません。

そして、4歳のころから知り合いだというカメラマンのMIKA POKAさんのプリュンヌちゃんに寄り添うような目線の写真やコメントが素敵でだと感じました。

『世界のこども』シリーズは全部で35か国の子どもたちが紹介されているようです。それぞれカメラマンの取材日記が偕成社のホームページで見られるようですので、これを機に世界の子どものことを知ってみると、世の中の見方が変わるかもしれませんね。

偕成社「世界のともだち」

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