パリ現地幼稚園の給食はコース仕立て♡

現地幼稚園に通い始めた5歳の次男坊の最大の楽しみは「給食」!何せまだ言葉でうまくコミュニケーションができないので、言葉がいらない給食は子どもにとって唯一かつ最大の癒しです。

献立表を元に現地幼稚園の給食がどんな感じかレポートします。

目次

給食がコース料理!?

次男が通っている16区の幼稚園でもCantineと呼ばれる給食の時間があります。昼食はdéjeuner と言いますが、学校給食はcantine (食堂)と言うそうです。日本の学校と違って食堂にみんなで集まって給食を食べます。

どんなものを食べているのかなー?と献立を見てみると

  • 前菜(サラダなど)
  • メイン+付け合わせ
  • チーズ
  • デザート

とちゃんとコースになっているんですね。もちろんこの他パンもついてきます。これは良く街中のレストランやカフェで出てくるコースとほぼ同じ構成です。(フルコースだとさらにスープ、魚と肉の両方、口直しのフルーツも出てきます)

こちらはある日の献立。

辞書とGoogle検索で頑張って解読すると

  • サラダ
  • ローストビーフ
  • ほうれん草のグラタン
  • モンブウァシュ(チーズ)
  • 白桃

となっています。

給食にローストビーフ!?それからモンブウァシュってなんですか???という感じですよね。デザートも日によっては「ブルターニュ風プラムケーキ」と言ったオサレなメニューもあります。

ちなみにチーズは本当に多種多様で毎日違うチーズが出てきます。日本人に馴染み深いカマンベール、エルメンタール、ゴーダだけでなく、こちらで良く見かけるカンタル、ブリーや、それこそ初めて聞くチーズもたくさん。またチーズをヨーグルトのようにクリーム状にして食べるデザートも時々出てきます。さすが365種類チーズがあると言われる国!こうしてチーズ・エリートたちが育って行くのですね(笑)

またビオ(有機栽培)のものも積極的に取り入れられているようです。16区の場合、毎日何か一品がビオであることが多いようです。他の区のお母さんの話ではビオの日があるようなので、これは地域によって様々なパターンがありそうです。

欧米の学校給食はサンドイッチだけとか、ひどい時はポテトチップスにコーラだなんて話も聞いたことがありますが、フランスは子は非常に恵まれています。これには我が家も感謝しないとです。

日本人の子どもは好き?

さて、大人も思わず羨ましくなってしまうパリの学校給食ですが、果たしてお味はどうなんでしょうか?

日本人の子どもたちに聞くと、「好き!」という子と「嫌〜い」という子に分かれるようです。うちの子は幸い給食は好き派のようです。元々、和食より洋食好きなので、フランスの給食は大丈夫。逆に和食好きの長男だったら苦労するかもな〜。

お子さんによってはほとんど食べられずに帰ってくるそうです。これはその子の好き嫌いもあるし、給食のおばちゃんの腕もあるのかなー?どうも16区の公立幼稚園と小学校は同じ献立になっていて、各学校の給食室で調理されているようです。味付けや加熱のうまい、下手はもしかしたらあるかもしれません。

そして先ほどご紹介したチーズも日本人の子どもにとっては難関になります。何せ大人でも苦手な人が多い「シェーブル」と呼ばれるヤギのチーズも出てくるそうです。次男もゴーダチーズだったら食べられるけど、ブリーは嫌だから「ノン!」と断ったそうです。言葉がわからなくても「ノン!」は言えるのね。なんだか、いじましいです。

給食費はあるの?

さて、フランスの公立校は学費は無料ですが、給食費は払う必要があります。いくら払うかは所得によって決まります。16区の場合、レートは所得毎に10段階に分かれています。収入証明を区役所に持って行くと、tarifと呼ばれるレートが書かれた証明書を発行してくれます。

レート表を見てみると月収234€以下だと一食が0.13€、5000€以上だと7€とかなり幅がありますね。ただ、低収入家庭の子どもにとって、給食は命綱になることもあるので、差があるのは良いことかもしれません。日本でも収入に応じて給食費を少し差をつけるだけで、未払い問題が少し減るかもしれませんね。

と言うわけで、フランスの幼稚園の給食事情でした。最初の1週間は給食が美味しくて乗り切れた次男坊ですが、果たして来週はどうなることやら??とりあえず元気に通えるような日が早く来ると良いな!