フランスの現地幼稚園に入るために必要な予防接種とは
フランスの現地保育園・幼稚園に入るためには予防接種の記録を提出する必要があります。
これまでは予防接種が必須であったのは「ジフテリア」「破傷風」「ポリオ」の3種類だったため、日本で受けた予防接種の記録をフランス語訳にして提出するだけで十分でした。
ところが2018年1月1日より新たに8種類が義務化の対象となりました。
一部、日本では未承認のものや任意摂取のワクチンもありますので、整理をしたいと思います。
<2017年12月31日まで予防接種が義務となっていたもの>
- ジフテリア(◎)
- 破傷風(◎)
- ポリオ(◎)
<2018年1月1日より新たに予防接種が義務となったもの>
- 百日せき(◎)
- ヒブ(◎)
- B型肝炎(◎)
- 小児用肺炎球菌(◎)
- C群髄膜炎菌(日本未承認)
- はしか(◎)
- 風疹(◎)
- おたふく風(◆)
(◎)日本の予防接種法に基づき、定期予防接種が求められているもの
(◆)日本の予防接種法では任意接種のもの
参考:「日本の定期/任意予防接種スケジュール(平成28年10月1日以降)」国立感染症研究所
2016年以降に生まれた子であれば、ほとんどが生後間もなくから摂取しているワクチンが多いと思われますが、それ以前のお子さんの場合、B型肝炎などまだ任意ワクチンであったために未接種であったものがあるかもしれませんので、ご注意ください。我が家は2012年生まれなので、日本で摂取可能ワクチンのうち、B型肺炎ワクチンは未接種です。ただし、我が家は2017年9月に入園したので、新ワクチンの義務の対象とはなっておりません。2018年2月時点でも追加摂取の指示は来ていないので、このまま様子を見たいと思います。
また、新たに予防接種が義務化されたワクチンで気になるのがC群髄膜炎菌という聞きなれない予防接種です。C群髄膜炎菌の予防接種について調べてみると
●髄膜炎菌性髄膜炎は細菌性の髄膜炎で、脳や脊髄周囲を被っている薄い被膜(髄膜)に生じる重篤な感染症です。
●サハラ以南のアフリカ、西のセネガルから東のエチオピアに渡って広がる髄膜炎ベルト(26か国)は、この疾患の発生率が最も高い地域です。(中略)
1999年からC群に対する包合体ワクチンが利用可能となり、広く使用されています。カナダ、米国、ヨーロッパでは、4価(A、C、Y、W135)包合体ワクチンが、2005年に承認され、小児にも成人にも使用されています。
ということです。このC群髄膜炎菌ワクチンですが、残念ながら日本では未承認となっており、フランスに来てから接種をする必要があります。
現地幼稚園への通園を考えている方は、事前に摂取しておいた方がよさそうです。