駐在経験者に聞く、パリに住む際に絶対日本から持って行った方がよいものリスト

パリに引っ越すことは決まったけど何を持っていったらいいんだろう?特にそれが初めて住む外国の街となるとさらに悩みますよね。

パリの場合、大都会なので現地でも一通りのものは買うことはできそうです。

とはいえ、日本でしか手に入らないもの、日本のもののほうが使いやすいものというのもあります。

以下はパリに住むにあたり日本から持って行った方が良いものをパリ在住者に聞いてまとめてみました。

※本記事は2017年2月3日に公開した記事にその後実際にパリに住んでみて持って行った方が良かったと思うものを加筆・修正しています。

目次

パリに日本から持って行った方がよいもの

(★は引っ越ししてすぐに使う可能性があるもの)

日本食

醤油や味噌などの基本的な日本食の食材はオペラ地区や15区にある日系、韓国系の食材店やで買うことができます。ただし値段は1.5倍から2倍ぐらいが相場とお高めです。また、14区、15区にある中華系食材も日本人になじみのある調味料や野菜、お肉類を買うことができます。こちらは比較的お値段がお安めです。

なおパリで手に入るものは中華系、韓国系のお店が仕入れているものが多いので種類を選べません。

味の決め手になるような出汁の元や調味料でお気に入りのものがあれば日本からあらかじめ持って行っておく重宝します。

またワカメやひじき、切干大根などの食材も保存期間が長く、日本の味が恋しくなった時に手軽に使えるのでお勧めです。

キッチン用品

★包丁
★おはし、おわん、お茶碗などの基本的な食器
★食品用ラップ
・お弁当箱(特に子どもがいる家庭。現地では手に入らないらしい)
・卵焼き用フライパン

 

誰に聞いても共通してあがるのが食品用ラップ(いわゆるサランラップ)!!食品用ラップの品質は日本のほうが断然良いというのはパリだけでなく欧州在住の邦人には定説のようです。なんと今回お話を聞かせていただいた現地に住んだことのある駐在経験者全員が食品用ラップと答えました。

ちなみに実際に住んでみてわかったことは、そもそもフランスの食品用ラップはカバーをしたり包んだりするためのもので、冷凍品をチンする用途にはあまり使わないということです。最近でこそ日本のように冷凍から解凍まで使えるものも売っていますが種類が少ない。というのも、プラスチックを加熱した時の有害物質が大きく問題視されていることも背景にはあるようです。

衛生用品

★雑巾・古タオル(引っ越したその日から実は必要!)
★クイックルワイパー
★シーツ
★敷布団
★ハサミ
★文房具(ボールペンやセロテープ等)
・爪切り
・室内用物干し
・BOXティッシュやポケットティッシュ(ティッシュを使う習慣が内容です)
・ウェットティッシュ

・子ども用はぶらし
・薬

 

意外と忘れがちなのが引っ越し当日の清掃用具。別に現地でも手に入りそうだけど買いに行くとなるとあたふたしそうなものたちです。引っ越した日からきれいな状態であればいいですが、埃っぽいということもありえます。「きれいに生活を始めたいわ~」という日本人的な方には必需品のようです。

またボールペンやセロテープは日本のほうが安くて品質が良いので書き心地、使い心地が気になる方は多めに持ってきましょう。

化粧品

★日焼け止め

 

化粧品は日本から使い慣れたものを持って行った方が良いという人と、現地のものがBIOでよいという人と意見が分かれました。ただ、日焼け止めに関しては日本のもののほうが良いという意見。そもそもフランス人にとって「小麦色に日焼けした肌」は優雅なバカンスを過ごした証。いわばステータスのようなものなんだとか。日本人みたいに絶対焼かない!というUVケア商品は少ないようです。

[2018年9月追記]

確かに住んでみると日焼け止めは探すのに苦労します。顔以外の肌を保護するためのUVクリームは沢山売っていますが、日本の化粧品会社のように顔のベースメークとして使えるようなUVケアはあまりみかけません。それなのに空気が乾燥しているせいか日本よりも日差しがキツイ。絶対焼きたくない、という人は多めに持ってきた方が良いでしょう。

本・ガイドブック

・パリ、ヨーロッパ周辺都市のガイドブック
・子どもの学習教材
・子どもの日本語絵本や児童書

とにかく日本語の本は手に入りくいうえに、現地で買うと2倍近い値段がします。我が家もお子さんの本などは少し成長を見越して多めに買いそろえて持ってきました。ところが日本に比べると娯楽が少ないせいか、持ってきた本もあっという間に読み終わってしまいました。

またヨーロッパ圏内の旅費が安いこともあり、日本以上に旅行をする機会が多くなります。旅行のガイドブックはKindleなどで買うこともできますが、街中で見たいページをすぐに開くのはやはり本が便利。日本を出る時点ではあまり実感がわかなくても、できるだけ多くの国のガイドブックを揃えておくと便利です。

逆に小説やビジネス書などはあまり持って行かなくてもkindleで買うことが可能です。同じようにCDも今の時代ほとんどストリームで聞けるので、持ってきたCDはほぼ一度も聞いていません。実際にモノが無いと困るようなものを中心に船便に入れると良いでしょう。

子どもの学習用具

特に日本人学校への入学を希望している人は、習字やそろばんなど日本でないと手に入らない教具がありますので要注意。日本人学校のサイトを見て、赴任予定の年数分そろえる必要があります。わたしも日本人学校のHPを見ながら必要なものを買いそろえました。また海外で学ぶ小・中学校で学ぶ日本人は日本在住時と同様、教科書は無償配布されます。日本の海外子女教育振興財団に申請すると受け取れるので必ずもらっていきましょう。

パリ日本人学校で必要な学習教具の一覧
http://www.parinichi.com/?f=info&p=nyugaku

日本語教科書の受け取り方法(海外子女教育振興財団HP)
http://www.joes.or.jp/kyokasho/

また、以下のものについては学校のホームページに書いてなくて困ったので追記しておきます。

  • ランチョンマット
  • 雑巾(学期ごとに2枚)
  • 赤いTシャツ(赤白帽がない代わりに運動会はTシャツで紅白にわかれます。ところがフランス人はあまり赤いTシャツを着ないので、パリで手に入れるのは男女ともにとっても大変です!安くて構わないので1枚あると安心です。)

ランチョンマットは給食ではないから良いや、と日本に置いてきてしまったのですが大失敗でした。日本の様に学習机に丁度良いランチョンマットが見つからずかなり苦労しました。

また雑巾も転校して早々持っていかねばならず焦りました。裁縫が得意な方ならちゃちゃっと縫えるかもしれませんが、引っ越して間もない場合、裁縫道具が船便でまだ海のうえ!なんてことも。念のため2枚だけでも用意しておくと慌てずにすみます。

意外なところでいくと赤いTシャツもあると便利です。パリの日本字学校では赤白帽が必須でない代わりに、運動会はTシャツの色で組分けして紅白合戦をおこないます。ところがパリの人のおしゃれ感覚に赤いTシャツというのあまりそぐわないようで、子ども服で赤い服をみつけるのは男女ともに非常に大変なのです。私もさんざん探し回ってようやくGAPで可愛くもないTシャツを買いました。もし日本字学校に入学を希望されるなら赤いTシャツは持っておいても損はないでしょう。

下着、靴下、タイツ

やはり日本製のほうが安くて丈夫という意見でした。パリにもユニクロがあるようですが、日本よりは若干高めです。特にタイツは日本のものが質が良く安いので寒がりの方は多めに持ってくると良いです。

パリのユニクロ
https://www.uniqlo.com/fr/fr/store_locator_fr_Paris_Opera.html

ホッカイロ

パリに住んでみると冬は日本より2~3度低いです。一番寒い時期はマイナス7度を下回ることも。貼るカイロを1箱ぐらい用意しておくと安心です。

特に足元が普通の革靴やスニーカーでは防寒しきれず冷えてしまいます。靴に入れるホッカイロなるものがあるようで、2月は重宝するようです。

家電類

・変圧器(できればUK変換プラグも)
・炊飯器
・スタンド型蛍光灯
・パソコン、プリンター、替えインク
・電子辞書
・扇風機

 

 

家電でクリティカルなのは変圧器と扇風機ですね。日本の電圧に対応しているものを現地で探すのは大変なようです。できればイギリス旅行も想定してUK変換プラグがあるとなお安心ですね。変圧器本体は2個持っていけば概ね足りるようです。

またパリも近年は温暖化の影響で真夏の2週間だけ35度を超えるような日が増えてきました。基本的にクーラーがない家が多いので、その期間は扇風機をつけてジっと耐える・・・というのが現地在住者の一致した意見でした。

というわけで、パリに日本から持って行った方が良いものリストいかがだったでしょうか。

こうしてみると日本には安くて品質が良いものが多いということを感じる一方、日本人はちょっとしたものにも完璧を求める傾向を感じます。おおらかな気持ちでパリに溶け込みたいものですね。

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