エアコンがないパリで暑い日を乗り切る4つの方法

目次

パリの住宅にはエアコンがない!?

まだ5月だというのにここのところパリは連日30度を超える暑い日が続いています。つい2~3週間前までダウンを着て「寒い、寒い」と言っていたのが一転しての半袖生活。でもこれは異例のこと。日本と同じくパリでも気候変動の影響か天候が不順なようで季節外れの暑さや寒さに交互にやってくる状況です。

ちなみにこれは昨日の深夜0時の天気予報。

なんと26度・・・。もはや熱帯夜ですよね。5月の終わりともなると夏至も間近ということもあり日照時間が長くなります。そのため夕方5~6時に暑さのピークが来ます。この日は夕方に30度を超え、深夜になってもまだ25度を超えるという状況でした。

日本のように湿度はないのでまだ過ごしやすいのですが、困るのが家に「エアコン」がないこと。写真のセントラルヒーティングの暖房のように何らからの暖房器具はあってもほとんどの家でいわゆる「クーラー」はないのです。

一般的にパリは夏でも30度に行かないため、30度を超える夏の1週間だけ乗り切ればなんとかなってしまうのだそうです。また建物も古いためか「クーラー」をつけるという習慣がありません。クーラーがないのは家だけでなく、公共のバスにもいまだにクーラーがついていないことが多いのです。(さすがに自家用車はほとんどついているようです)

クーラーがない状態でどうやって暑さをしのぐのか?

さて突然の暑さに襲われてたまりかね、周囲のパリ在住が長い友人たちに暑い日のしのぎ方を聞いてみました。

窓を開ける

これは友人に聞いたというよりも我が家で最初に試したことです。暑くても湿度が低くカラッとした気候なので風が入ってくると少し涼しく感じます。ただしこれも30度を超えるまで・・・。30度を超えたとたん、むわっとした空気が部屋に入ってきて耐えられなくなります。またパリの窓には網戸もないので、虫が入ってくるのも難点です。

扇風機を回す

最近、パリ駐在の日本人の間で常識になっているのが「扇風機」を日本から持っていくということ。我が家も現地で1つ調達したのと合わせて、借りた家に扇風機が2台元々おいてありました。特に2015年の夏は死人もでるほどの酷暑だったせいか、もはや駐在員だけでなくパリジャンにとっても扇風機は必需品なのかもしれません・・・。

シャッターを下ろす

それでも30度を超えてしまうと扇風機を回してもどうにも暑い!ということで友人たちにおススメされたのが「シャッターを下ろして部屋を暗くする」こと。

これは日本ではあまりやらない方法ですが、石造りのパリの家では窓さえ閉めてしまえば強い日差しが部屋に入らず、屋内は洞窟のように涼しく保てるようです。特に共働きのおうちではシャッターは閉めて仕事に出る人が多いそうです。長期のバカンスでも有効な手段ですが、不在が長いことがばれてしまうので夏のバカンスの際は注意が必要です。

クーラーがあるショッピングモールに避難する

シャッターを下ろしても扇風機を回しても暑い!!!という日中はどうするのか?という場合の最終手段として教えてもらったのが、クーラーが完備されているショッピングモールに避難する・・・という荒業でした。特にクーラーが効いている場所が少ないパリにおいて、小さいお子さん連れの駐在ママさんにとっては貴重な避難先となっているようです。

ということでクーラーなしでいかに暑さを回避するか?というお話しでした。この記事も部屋の窓を閉め切って扇風機を回して書いております(笑)明日は久々最高気温23度の予報。ちょっと暑さも一服してほしいところです。