パリは大雪です

目次

5年ぶりの大雪

パリは札幌より緯度が北ですが、海流の関係で比較的温暖で雪もあまり降りません。それでも数年に一度は大雪になるそうで、今年もその周期がやってきたようです。

夕方から強まった雪は朝にはこの通り!

テラスのテーブルの上にこんもり雪が積もって布団のようです。実際、こちらの雪はサラサラと雪の粒が小さく、触るとフカフカです。

雪の影響

さて、久しぶりの大雪に見舞われたパリですが、報道ではイル・ド・フランスで700km以上の渋滞になったそうです。フランスは国土が広く人口密度も日本の半分程度なので、パリ市内でも車通勤の人が多いです。ちょうど帰宅ラッシュ時に雪が重なったことで、過去最高の渋滞になってしまったようです。

ちなみに日本の報道機関の中には「パリで」と表記してるところもありましたが、それは間違いです。パリ市自体は山の手線の内側より少し大きいぐらいなので、そんな渋滞は発生しえません。なおイル・ド・フランスは東京・神奈川・千葉・埼玉を足したぐらいの面積です。

今回の渋滞は雪が強まって慌てて帰宅するマイカー通勤車によって、首都高と環八、それから東名や中央道など四方八方に出て行く主要な高速道路がパンパンになってニッチもサッチも行かなくなった、というイメージに近いでしょう。

学校への影響

この大雪の影響でパリの郊外にある日本人学校は翌日から3日間休校になりました。学校がある県からスクールバス等の運行禁止令が出たためです。運行禁止令は大雪後二日目も継続されるようです。

パリ市内の現地校はどうなのかな?と思っていたところ、普通に授業が行われたようです。日頃、仕事に対して情熱が感じられないフランス人にしては雪の日でも真面目に働くのか!と少々驚きました(笑)

日本と異なり職場と住居が近接しており、先生たちも学校のすぐ近くに住んでいるケースが多いようです。うちの近所のエリアは一つ一つの小学校や幼稚園の学区が小さいうえに、普段から通学が必ず保護者同伴なので、徒歩での通学に特に影響はないようです。

子どもたちの反応

さて、大人たちの混乱をよそにもちろん大雪に子どもたちは大喜びです!

午前中は用事があって幼稚園を休んで外出していたのですが、途中広場で一面の雪をみつけると雪合戦スタート!午前中ということもあり、子どもの数も少なく、雪投げ放題でした。

こちらはまた別の公園で。

雪だるまにもチャレンジしましたが、雪がサラサラすぎて難しかったです。それでも新雪を思いっきり楽しむことができました。

我が家は昼過ぎに帰りましたが、入れ違いに地元の子たちも学校が終わり、次々と公園に集まってきました。きっとまだ手付かずの雪で思いっきり遊んだことでしょう。

雪は一旦止みましたが、9日も雪予報です。もう少し雪が融けないで欲しいなという気持ちと、早く生活が正常化してほしいなという気持ちで、期待と不安が交錯するパリの街です。